こんにちは、ハジメです。
投資の勉強を始めると、必ずと言っていいほど出てくる言葉があります。それが「複利の力」です。
あのアインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだとも言われていて、長期投資の世界では「雪だるま式に増えていく」と表現されることが多いんですよね。
でも、正直なところ僕も最初は「複利って何がそんなにすごいの?」とピンと来ませんでした。学校でちょっと習った気もするけど、生活で意識することなんて全然なかったし。
そこで今回は、20代会社員の僕が複利について調べたことを、初心者目線でまとめてみました。単利との違いや「72の法則」、具体的なシミュレーションまで、できるだけ分かりやすく解説していきますね。
そもそも「複利」って何?単利との違い
まずは基本のところから。複利を理解するには、対になる「単利」との違いを知るのが一番早いです。
単利:元本だけに利息がつく
単利は、最初に預けたお金(元本)に対してだけ利息がつく仕組みです。利息で増えた分には、それ以上利息はつきません。
たとえば100万円を年利5%で運用した場合、単利だと毎年5万円ずつ増えていきます。10年後には50万円増えて、合計150万円になる計算です。
複利:利息にも利息がつく
一方で複利は、増えた利息も元本に組み入れて、その合計に対してまた利息がつく仕組みです。
同じ100万円を年利5%で複利運用すると、1年目は5万円増えて105万円。2年目はこの105万円に5%がついて、5万2,500円増えます。3年目はさらにそれに5%……という形で、雪だるまみたいにどんどん増えていくんですね。
10年後にはどれくらい差が出る?
具体的な数字で比べてみましょう。元本100万円・年利5%で10年運用した場合の比較です。
| 運用方法 | 10年後の金額 | 増えた額 |
|---|---|---|
| 単利 | 約150万円 | +50万円 |
| 複利 | 約162万円 | +62万円 |
10年だと「12万円くらいの差か、思ったより少ないな」と感じるかもしれません。でも、これが20年、30年と長くなるほど、差はぐんぐん広がっていきます。
「72の法則」で元本が2倍になる年数が分かる
複利の話でよく登場するのが「72の法則」と呼ばれるものです。
これは、お金が複利で2倍になるまでにかかる年数をざっくり計算できる便利な目安と言われています。
計算式はシンプル
「72 ÷ 金利(%)= 元本が2倍になる年数」というシンプルな式です。
たとえば年利3%なら「72 ÷ 3 = 24年」で2倍に。年利6%なら「72 ÷ 6 = 12年」で2倍になる計算です。
| 年利 | 2倍になる年数(目安) |
|---|---|
| 1% | 約72年 |
| 3% | 約24年 |
| 5% | 約14.4年 |
| 7% | 約10.3年 |
この表を見て、僕が一番ショックだったのは銀行預金です。今の普通預金の金利って、だいたい0.001%とか0.02%程度。これだと72の法則で計算すると、2倍になるのに何千年もかかる計算になるんですよね……。
もちろん預金は元本割れしないという大きなメリットがあるので、すべてを投資に回せという話ではないです。でも「お金にも働いてもらう」という発想が、なんとなく腑に落ちた瞬間でした。
早く始めるほど効く理由|20年 vs 30年の比較
複利のすごさは「時間」と組み合わさったときに発揮されると言われています。
同じ金額・同じ利回りでも、運用期間が10年違うだけで結果が大きく変わってくるんです。
100万円を年利5%で運用したらどうなる?
元本100万円を、年利5%の複利で運用したと仮定したシミュレーションです。
| 運用期間 | 最終金額(目安) | 増えた額 |
|---|---|---|
| 10年 | 約163万円 | +63万円 |
| 20年 | 約265万円 | +165万円 |
| 30年 | 約432万円 | +332万円 |
20年と30年では、増えた額が165万円から332万円へと、ほぼ倍になっています。期間は1.5倍なのに、増えた額は約2倍。これが複利の威力と言われる部分なんですね。
20代の僕からすると、「あと10年スタートを遅らせたら、これだけの差がついちゃうのか……」とちょっと焦ります。逆に言えば、若いうちから少しずつでも始めておけば、その分だけ時間を味方につけられるということでもあります。
毎月1万円を30年積み立てたらいくらになる?
「一括で100万円なんて用意できないよ」という人も多いはず。僕もそうです。
そこで、より現実的なシミュレーションとして「毎月1万円を年利5%で30年積み立てたら?」を見てみましょう。
積立シミュレーションの結果
| 項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 積立元本(1万円×12か月×30年) | 360万円 |
| 30年後の評価額 | 約832万円 |
| 運用で増えた額 | 約472万円 |
自分が出したお金は360万円なのに、複利の力で約472万円も増えて、合計800万円超えになる計算です。これを知ったとき、僕は素直に「すごい仕組みだな」と感心しました。
毎月1万円なら、ランチを少し節約したり、サブスクをひとつ見直したりすれば捻出できる金額。「毎月の小さな積み重ねが、30年後にはこれだけの差になる」と言われると、コツコツ続ける意味を実感しやすいですよね。
具体的な始め方については、積立投資の始め方|初心者がまずやることをやさしく解説の記事でまとめているので、よかったらあわせて読んでみてください。
注意したいポイント|複利は「うまくいけば」の話
ここまで複利の良いところばかり書いてきましたが、当然ながら注意点もあります。これを知らずに始めると、あとで「話が違う」となりかねないので、しっかり押さえておきましょう。
想定通りの利回りで運用できる保証はない
シミュレーションで使った「年利5%」はあくまで仮定の数字です。実際の投資は、相場の状況によって増えたり減ったりします。
年によっては+10%のときもあれば、-20%という年もある。「平均すると5%くらい」というイメージで、毎年きっちり5%増えるわけではないんですよね。
元本割れのリスクがある
投資である以上、預けたお金が減ってしまう「元本割れ」のリスクは常にあります。特に短期で見ると、マイナスになっている時期も普通にあるんです。
ただ、長期・積立・分散を組み合わせることで、リスクを抑えやすくなると言われています。一度に大金を投じるのではなく、コツコツ買い続ける方法についてはドルコスト平均法とは|積立投資で価格を平均化する考え方の記事で詳しく解説しています。
手数料が複利の効果を削る
もうひとつ意外と見落としがちなのが、手数料の存在です。投資信託には「信託報酬」という運用中ずっとかかるコストがあって、これも複利の効果を削っていきます。
たとえば年利5%で運用できても、信託報酬が年1%かかると、実質4%の運用になってしまう。長期で見ると、この差はかなり大きいです。
だからこそ、コストの低いインデックスファンドが初心者には人気と言われています。詳しくはインデックス投資とは|初心者に選ばれる理由をやさしく解説もチェックしてみてください。
複利を活かすコツ|時間を味方につける
注意点を踏まえたうえで、複利の力をできるだけ活かすにはどうすればいいか。僕なりに調べた中で大事だと思ったポイントをまとめておきます。
1. できるだけ早く始める
複利は時間が長いほど効果が大きくなる仕組みです。少額でもいいので、思い立ったときに始めるのが大事と言われています。
「もっと貯まってから」「もっと勉強してから」と先延ばしにしているうちに、貴重な「時間」を失ってしまうのはもったいないですよね。
2. 途中で売らずに続ける
複利は「利息に利息がつく」のがポイントなので、途中で全部売ってしまうと効果が途切れてしまいます。
相場が下がったときに不安になって売ってしまう、いわゆる「狼狽売り」は、複利の恩恵を受けにくくする行動と言われています。感情で売り買いせず、淡々と続けることが何より大切なんですね。
3. 非課税制度を活用する
通常、投資の利益には約20%の税金がかかります。これがあると、せっかくの複利効果が目減りしてしまうんですよね。
そこで活用したいのが、新NISAのような非課税制度です。利益に税金がかからない分、複利の効果をフルに受けやすいと言われています。詳しくは新NISAとは|初心者向けに制度の仕組みをやさしく解説で解説しているので、ぜひ読んでみてください。
まとめ|複利は「時間 × 続けること」で力を発揮する
今回は、複利の力について初心者向けにまとめてみました。ポイントをおさらいしておきますね。
- 複利は「利息にも利息がつく」仕組みで、雪だるま式に増えると言われている
- 「72の法則」を使うと、元本が2倍になる年数の目安が分かる
- 運用期間が長いほど、複利の効果は大きくなる
- 毎月1万円×年利5%×30年なら、約832万円になる計算(あくまで想定)
- ただし、想定通りの利回りで運用できる保証はなく、元本割れのリスクもある
- 手数料は複利の効果を削るので、低コスト商品を選ぶことが大事
- 早く始めて、感情で売り買いせず、淡々と続けることがコツ
僕自身、複利のことを知ってから「お金との付き合い方」が少し変わった気がしています。今までは「給料が入ったら使う」だけだったのが、「ちょっとでもお金に働いてもらおうかな」と思えるようになったんですよね。
もちろん、無理に大金を投じる必要はありません。毎月数千円からでも、時間を味方につければ複利は力を発揮してくれると言われています。
この記事が、あなたの「ハジメル。」きっかけになれば嬉しいです。それでは、また次の記事で。
